Web運営者74名調査・AI検索対応の現在地と41.9%が見落とす盲点【2026/4】

Web運営者74名調査・AI検索対応の現在地と41.9%が見落とす盲点【2026/4】

2026年4月、SEGOはCrowdWorks経由で日本のWeb運営者を対象に独自アンケート調査を実施しました。回答者74名のデータから見えたのは「AI検索引用状況を把握していない」が41.9%、「取り組みたいが何をすればいいか分からない」が45.9%という、認知と行動のギャップでした。

本記事では、調査の全データを透明性をもって公開します。回答者属性・AI検索対応の実態・SEGO診断ツールへの評価・改善要望TOP3まで、有利な数値だけを抜粋することなく開示します。
10年以上の国際SEOコンサルティング経験と、SEGO診断ツールで蓄積した715サイトの分析結果に加えて、今回の独自調査からも、日本の中小Web運営者が直面するAI検索時代の現在地を整理しました。

AI検索時代の体系的な対策については、LLMOとは?ChatGPTに引用されるサイトをつくる5つの対策もあわせてご覧ください。

調査概要

本調査は、Web運営者の実態を客観的に把握するため、SEGOが独自に企画・実施したものです。回答品質を担保するため、重複回答者は完全除外しています。

項目 内容
調査主体 SEGO(sego.jp)
調査期間 2026年4月25日〜26日
実施プラットフォーム CrowdWorks
総回答数 100件
有効サンプル 74名(重複回答者6名・26件を完全除外)
設問数 11問(選択式9問+自由記述1問+NPS1問)
回答者報酬 1名30円(CrowdWorksガイドライン準拠)

回答者の属性は、副業ブロガー(32.4%)・個人事業主(24.3%)・企業のサイト担当者(23.0%)が中心で、合計約8割が中小規模のWeb運営者でした。サイト規模も11〜50ページ(33.8%)と51〜200ページ(28.4%)が中心となっており、日本の中小規模Webサイトの実態を反映したサンプル構成です。

回答者の立場別内訳(n=74) 副業ブロガー 24名(32.4%) 個人事業主・フリーランス 18名(24.3%) 企業のサイト担当者 17名(23.0%) 中小企業経営者 6名(8.1%) その他 5名(6.8%) Web制作・SEO会社 4名(5.4%)

調査結果① 41.9%が"AI検索引用状況を把握していない"

最も注目すべき結果は、ChatGPT・AI Overview・PerplexityといったAI検索エンジンに自社サイトが引用されているかを「把握していない」または「想定したこともない」と回答した割合が、合計41.9%に達したことです。

AI検索引用状況の把握度(n=74) 41.9% が把握していない 把握しているが対策していない 29名(39.2%) 把握していない(確認方法も知らない) 20名(27.0%) 把握しており対策もしている 14名(18.9%) そもそも想定したことがない 11名(14.9%) ※「把握していない」と「想定なし」の合計が41.9%

注目すべき点は、「把握しているが対策していない」が39.2%と最大の割合を占めたことです。把握している層でさえも、行動に移せていない実態が浮かび上がります。

AI検索は2025年から急速に普及し、ChatGPTのウェブ検索機能・Google AI Overviews・Perplexityといったサービスが一般化しました。しかし、自社サイトがそこで引用されているかを確認する手段や、引用されるための対策は、多くのWeb運営者にとってまだ未開拓の領域となっています。

AI検索での引用状況を確認する具体的な方法は、AI検索で自社は表示されている?ChatGPT・Gemini・Perplexityでの確認方法と改善策で解説しています。

調査結果② 45.9%が"取り組みたいが方法を知らない"

「今後1年以内にAI検索対策に取り組む予定はありますか」という設問に対し、最多の回答は「取り組みたいが、何をすればいいか分からない」で45.9%でした。

1年以内のAI検索対策予定(n=74) 取り組みたいが方法不明 34名(45.9%) すでに取り組んでいる 15名(20.3%) 必要性を感じない 13名(17.6%) 半年〜1年以内に取り組む 6名(8.1%) 1〜3ヶ月以内に取り組む 6名(8.1%)

この結果を、Q3の「把握度」と組み合わせて読み解くと、興味深い構造が見えてきます。AI検索対策の必要性を認識している層は74.0%(必要性を感じない17.6%・サイト未運営層を除く)に達しているにも関わらず、具体的に行動できているのは20.3%にとどまっています。

「取り組みたい」「方法が分からない」というギャップは、ツール提供側・情報発信側にとって明確な市場機会を示しています。実装可能な具体的施策については、AI検索の引用率を上げる7つの施策で詳しく解説しています。

調査結果③ 74.3%が"月額1万円以下"の低投資層

SEO/AI検索対策への月額投資額を尋ねた設問では、「0円(自分で対応)」が45.9%、「〜1万円」が28.4%と、合計74.3%が月額1万円以下という低投資層であることが判明しました。

SEO/AI検索対策の月額投資額(n=74) 0円(自分で対応) 34名(45.9%) 〜1万円 21名(28.4%) 1〜5万円 11名(14.9%) 5〜10万円 3名(4.1%) 10〜30万円 3名(4.1%) 30万円以上 2名(2.7%) ※「0円」と「〜1万円」の合計は74.3%

この結果は、無料診断ツールや情報発信メディアの社会的妥当性を裏付けるデータでもあります。月額1万円の予算では、有料SEOツールの本格利用は困難です。そのため、無料で利用できる診断ツールや、自学習可能な情報源の存在が、市場全体の対策レベル向上の鍵を握ります。

同時に、月額10万円以上の投資が可能な層は10.9%にとどまり、有料コンサルティングや本格的なSEO投資は限定的な層に集中していることも明らかになりました。中小規模のWeb運営者にとって、低コストかつ効果的な対策手段の整備が市場ニーズとして存在しています。

SEGO診断ツールへの評価とNPS

本調査では、回答者にSEGO診断ツールを実際に試用してもらい、その評価を集めました。診断率は77.0%(57名)に達し、未診断者の23.0%(17名)の理由を含めて分析します。

使いやすさ評価

診断ツールの使いやすさについては、「非常に使いやすい」「使いやすい」を合わせたポジティブ評価が60.8%に達しました。

評価 人数 割合
使いやすい 31名 41.9%
普通 26名 35.1%
非常に使いやすい 14名 18.9%
使いにくい 2名 2.7%
非常に使いにくい 1名 1.4%

最も役立った診断情報

診断結果のうち最も役立ったとされた情報は、「総合スコアの可視化」(23名)と「AI検索(GEO)への対応度評価」(22名)が上位を占めました。これは、サイト全体の状態を一目で把握できる機能と、AI検索時代に必要な指標が同時に評価されていることを示しています。

一方で、「役立った情報はなかった」と回答した方も11名おり、診断結果の表示方法や具体性について、改善の余地が明確に存在することも分かりました。

NPSと推奨意向の実態

SEGO診断ツールの推奨意向(NPS:Net Promoter Score)はマイナス29.7という結果でした。平均推奨度は10点満点中6.35点です。

NPS(推奨者比率 − 批判者比率)= −29.7 20.3% 29.7% 50.0% 推奨者(9-10) 15名 中立(7-8) 22名 批判者(0-6) 37名 クロス分析:診断有無による推奨度の差 診断者(n=57) 平均 6.84 未診断者(n=17) 平均 4.71 差は2.13点 — 実際に診断を試した層の方が高評価

このNPS −29.7という数値を、SEGOは率直に受け止めています。マイナスNPSは「現時点で満足度が改善の余地を大きく残している」という指標であり、改善要望の声に真摯に向き合う必要があります。同時に、診断者と未診断者の間に2.13点の差があることから、実際にツールに触れることで評価が上がる構造も見えています。

また、サイト規模別では、51〜200ページを運営する層のNPSが平均6.95と最も高く、サイト未運営の層が4.00と最低でした。本格的にWeb運営に取り組んでいる層ほど、SEGOの提供する分析機能を高く評価する傾向が確認できます。

改善要望TOP3:ユーザーの声から見える方向性

自由記述(n=73)で寄せられた改善要望を主題別に集計した結果、以下のTOP3が浮かび上がりました。

改善要望の主題別集計(n=73、複数選択可) 1. 具体的アクション/修正手順 68.5% 2. 専門用語/初心者向け説明 46.6% 3. 効果予測/根拠の提示 43.8% 4. 競合比較/ベンチマーク 34.2% 5. UI/デザイン改善 28.8% 6. 履歴/再診断機能 16.4% 7. 信頼性/お墨付き 16.4%

第1位:具体的アクション/修正手順の不足(68.5%)

最も多く寄せられた要望は、「診断結果に対して、具体的に何をどう直せばよいかまで示してほしい」という声でした。代表的な意見を匿名化して紹介します。

「URLを入力するだけでスコアが出るのは便利だが、改善案がやや抽象的。AIにそのまま投げられる改善プロンプトや、優先順位付きのロードマップなどが必須レベル」(副業ブロガー)
「コンテンツ品質を改善する必要があるという指摘だけでなく、どの見出しをどう修正すればよいのか、競合と比べて何が不足しているのか、もう一歩踏み込んだ内容があると、すぐに作業へ移しやすい」(Web制作会社)

第2位:専門用語/初心者向け説明(46.6%)

SEO・AI検索の専門用語が多く、初心者にとって理解の壁が高いという指摘も多数寄せられました。

「サイテーションなど言葉自体を知らないものもあり、検索で意味を調べないとわからないのが難点。個人レベルでできそうな項目とプロに依頼すべき内容との区別がつくと解りやすい」(個人事業主)
「専門用語が突然出てくると、都度調べる必要があり改善作業の手が止まる。用語解説のポップアップ表示や、専門外の人でも直感的に理解できる例え話を用いた解説を追加してほしい」(副業ブロガー)

第3位:効果予測/根拠の提示(43.8%)

「この改善をすればどのくらいの効果が見込めるのか」という、ROI(投資対効果)の透明性を求める声も顕著でした。

「改善優先度について、どれくらいの工数でどの程度の検索流入が見込めるのかという概算指標があると、経営者として予算を確保しやすくなる」(中小企業経営者)

これら3つの要望は、いずれも「診断は便利だが、行動への橋渡しが弱い」という共通課題を示しています。SEGOはこの声を真摯に受け止め、今後のロードマップに反映していく予定です。

認知と行動のギャップが示す市場機会

本調査の最大の発見は、「AI検索の重要性を認識している層と、実際に対策できている層の間に、大きなギャップが存在する」という構造です。

認知と行動の構造的ギャップ 必要性を認識している (必要性を感じない・サイト未運営層を除外) 74.0% ↓ ギャップ:53.7ポイント ↓ 実際に対策行動 できている層 20.3% 「取り組みたいが方法不明」 + 未行動層 53.7%

このギャップは、Web運営者にとっては「やりたいのに方法が分からない」という悩み、ツール提供側にとっては「明確な顧客ニーズが存在する市場機会」を意味します。

同時に、月額1万円以下の低投資層が74.3%を占める実態を踏まえると、無料で利用可能で、専門用語を初心者にも分かりやすく翻訳し、具体的なアクションまで提示できるツールへのニーズが極めて大きいと言えます。

SEGOは今回の調査結果を踏まえ、以下の方向性で改善を進める予定です。

  • 具体的アクション提示の強化:診断結果に対して「次に何をすべきか」を明確に提示
  • 専門用語の段階的説明:用語解説のインライン表示と初心者向けガイドの整備
  • 効果予測機能の検討:施策実施による期待効果の可視化
  • 競合比較・ベンチマーク機能:同業界の標準値との相対比較

これらの改善は短期で全て実現できるものではありませんが、ユーザーの声を起点としたロードマップとして、継続的に取り組んでいきます。

調査総括:日本のWeb運営者が直面するAI検索時代の現在地

本調査から見えた、日本の中小Web運営者の現状を整理します。

  • AI検索引用状況を把握していない層が41.9%
  • 取り組みたいが方法が分からない層が45.9%
  • 月額1万円以下の低投資層が74.3%
  • SEGO診断ツールへのポジティブ評価率は60.8%
  • NPSはマイナス29.7(改善余地が大きく残る指標)
  • 改善要望のTOP3は「具体的アクション」「初心者向け説明」「効果予測」
  • 診断者と未診断者の間に推奨度2.13点の差(触ると評価上がる構造)

AI検索時代の到来は、Web運営者にとって新たな課題と機会を同時にもたらしています。本調査が、Web運営の現場で日々奮闘する皆様の意思決定の一助となれば幸いです。

SEGOでは、本調査でも紹介した50項目以上のSEO・AI検索対応状況を、URLを入力するだけで無料診断できます。今回の調査で「取り組みたいが方法が分からない」と感じた方の最初の一歩としても、ぜひご活用ください。

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本調査に関するよくある質問

調査データはどこまで公開されていますか?

本記事に掲載した全数値が、調査の有効サンプル74名分の集計結果です。重複回答者6名(合計26件)は完全に除外しており、調査の透明性を担保しています。CrowdWorksでの調査案件URLも本記事内に記載しています。

サンプル数74名で統計的に十分なのですか?

本調査は厳密な学術調査ではなく、Web運営者の実態を把握するための初期調査として位置づけています。74名のサンプルから明確な傾向は読み取れますが、業界全体を完全に代表する数値ではない点は留意が必要です。今後は調査規模の拡大も検討しています。

NPSがマイナス29.7というのは厳しい結果ですよね?

その通りです。SEGOはこの結果を率直に受け止めています。一方で、診断者と未診断者の間に2.13点の差があり、実際に使った層の評価は相対的に高い構造も見えています。改善要望TOP3を起点に、継続的なツール改善を進めていきます。

調査結果は他の媒体での引用は可能ですか?

引用可能です。出典として「SEGO(sego.jp)独自調査・2026年4月」と明記いただければ、メディアや研究目的での引用を歓迎します。詳細な質問や追加データの提供についてはお問い合わせください。

今後の調査予定はありますか?

本調査の継続版として、半年〜1年後の追跡調査を予定しています。AI検索対応の進捗や、SEGOの改善後の評価変化を測定し、市場全体の変化を可視化していきたいと考えています。最新情報はSEGOブログでお知らせします。

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この記事を書いた人

岡 拓馬

岡 拓馬(おか たくま)

外資系SEOスペシャリスト / SEGO開発者

約10年の国際SEOコンサルティング経験

航空自衛隊で航空機整備員として勤務した後、2015年にフリーランスのWebライター・SEOコンサルタントとして独立。以来、アジア各国を拠点に海外ノマドワーカーとして活動。フィリピンの外資系企業でSEOスペシャリストとして従事した後、約10年の国際SEOコンサルティング経験をもとにSEO×AI検索の診断ツール「SEGO」を開発。著書に『AI時代のテクニカルSEOの教科書』(Kindle)、Udemy講座『AI時代のコンテンツSEOの教科書』がある。