サジェストキーワードとは|関連キーワードとの違いとAI検索時代の使い方

サジェストキーワードとは|関連キーワードとの違いとAI検索時代の使い方

サジェストキーワードは、キーワード選定の出発点としてよく使われます。ただ、集めたサジェストをそのまま記事にしても、なかなか上位に表示されないという経験をした方も多いはずです。

本記事では、サジェストキーワードとは何かを整理したうえで、関連キーワードとの違い、無料での調べ方を解説します。そのうえで、SEGO自身のSearch Consoleデータ904クエリを分析し、どんなサジェストなら実際に上位を取れているのかを、AI検索時代の視点まで含めて示します。

サジェストキーワードとは

サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力したときに、その下に自動で表示される検索候補のことです。「サジェスト」は英語のsuggest(提案する)に由来します。

これらは、実際に多くのユーザーが検索している語の組み合わせをもとに表示されます。つまり、サジェストキーワードは「今まさに検索されている、生きた検索需要のリスト」だと言えます。だからこそ、キーワード選定やコンテンツ企画の出発点として重宝されます。

この2つは混同されがちですが、表示される場所と性質が異なります。

項目 サジェストキーワード 関連キーワード
表示場所 検索窓の入力時(オートコンプリート) 検索結果ページの下部など
性質 入力語に続けて検索される候補 その検索と関連性の高いテーマ
主な使いどころ 具体的なクエリの発見 テーマの広がり・網羅性の確認

ざっくり言えば、サジェストは「入力した語の続き」、関連キーワードは「そのテーマの周辺」です。たとえば「サジェストキーワード」と入力したときに出る「サジェストキーワード 無料」「サジェストキーワード 調べ方」がサジェスト、検索結果下部に出る「キーワードプランナー」「関連キーワードとは」が関連キーワードにあたります。どちらもキーワード選定に役立ちますが、サジェストのほうがユーザーの具体的な検索行動に近いのが特徴です。

サジェストキーワードの調べ方|無料ツールと取得方法

サジェストキーワードは、無料で取得できます。代表的な方法は次のとおりです。

  • Google検索の検索窓:最も手軽な方法です。キーワードを入力し、表示される候補をそのまま確認します。語の後にスペースやあいうえおを加えると、候補が広がります。
  • サジェスト取得ツール:ラッコキーワードなどの無料ツールを使うと、Googleサジェストを一括で取得できます。50音・アルファベット順の掛け合わせまで一度に出せるため、手作業より網羅的です。
  • Googleキーワードプランナー:Google広告のアカウントがあれば使えます。サジェスト取得というより、後述する検索ボリュームの確認に向いています。

まずはラッコキーワードのような取得ツールで候補を一括で集め、そこから検索ボリュームや競合性を見て絞り込む、という流れが実務では効率的です。

キーワードプランナーとの使い分け

サジェスト取得ツールとキーワードプランナーは、役割が違います。

サジェスト取得ツールは「どんなキーワードが検索されているか」という候補の発見に強く、キーワードプランナーは「そのキーワードが月にどれくらい検索されているか」という検索ボリュームの確認に強いツールです。

実務の流れとしては、まずサジェスト取得ツールで候補を広く集め、次にキーワードプランナーで各候補の検索ボリュームを確認し、狙う価値のあるキーワードを選ぶ、という二段構えになります。どちらか一方ではなく、組み合わせて使うものだと考えてください。

サジェストをSEOにどう活かすか|実データで見る「取れるサジェスト」

ここからが本題です。サジェストを集めても、すべてが同じように上位を取れるわけではありません。SEGOのSearch Consoleデータ904クエリ(直近90日・ブランド名を除く)を分析すると、「どんなサジェストなら実際に上位を取れているのか」がはっきり見えてきました。

まず、クエリの語数と平均掲載順位の関係です。

クエリの語数別・平均掲載順位 SEGO診断サイトのSearch Console・904クエリを集計(順位は小さいほど上位) 1位 20位 40位 1語 36.0 2語 34.5 3語 29.7 6語 16.1 7語 7.3 語数 →

1語・2語のヘッドキーワードは平均34〜36位と、2ページ目以降に沈んでいます。ところが、6語で16.1位、7語では7.3位と、語数が増えるほど順位が上がっていきます。会話に近い長いクエリほど、競合が少なく、内容がクエリに合致していれば上位を取りやすいということです。これは、まだ歴史の浅いサイトでも十分に戦える領域があることを示しています。

次に、サジェストによく登場する語尾(サフィックス)ごとの平均順位です。

サジェスト語尾別・平均掲載順位 SEGO診断サイトのSearch Consoleより。バーが短いほど上位 「〜とは」 42.7位 「〜方法」 25.1位 「〜違い」 21.4位 「〜書き方」 14.8位

ここでも傾向は明確です。定番の「〜とは」は平均42.7位と最も沈み、具体的な「〜書き方」は14.8位と大きく上位を取れています。「〜とは」は検索需要が大きいぶん競合も厚く、後発サイトがまともに戦うのは難しい領域です。一方、「書き方」「違い」といった、より具体的で意図のはっきりしたサジェストは、競合が薄く上位を狙えます。

実際、同じテーマでも差は歴然です。SEGOのデータでは、「noindex nofollow」という2語のクエリは平均42位で沈む一方、「noindex nofollow 書き方」という具体的なクエリは10.5位と、1ページ目に入っていました。同じ記事が対象でも、狙うサジェスト次第で見え方がこれだけ変わります。

つまり、サジェストは集めて終わりではなく、「とは」のような激戦クエリを避け、具体的な複合サジェストや会話型の長いクエリを狙うという選別が重要です。集めたサジェストをどう絞り込むかはキーワード選定のやり方で詳しく解説しています。

AI検索時代:サジェストの次に見るべきもの

ここまではGoogle検索を前提とした話です。ただ、ユーザーの一部はすでに、検索窓ではなくChatGPTやGeminiに「文章で」相談するようになっています。この変化は、サジェストの捉え方にも関わってきます。

AI検索では、ユーザーは検索窓のオートコンプリートではなく、自分の状況や条件を含んだ長い文章で質問します。先ほどのデータで「語数の多い会話型クエリほど上位を取れていた」ことは、この流れと無関係ではありません。サジェストで見えてくる具体的な複合クエリは、そのままAIに相談される「プロンプト」の原型になります。

そのため、サジェストを集める作業は、Google検索対策であると同時に、AI検索でどんな質問に答えるべきかを知る手がかりにもなります。AI検索でどのプロンプトを狙うかという考え方はAI検索はプロンプト単位で動くで、立場ごとに質問を洗い出す方法はLLMOのペルソナ設計で扱っています。サジェストで検索需要を押さえたら、次はその質問にAIが引用したくなる形で答えられているか、という視点に進むのが、これからのキーワード活用です。

サジェストキーワードのSEOでよくある質問|無料ツール・関連キーワードとの違い

サジェストキーワードは無料で取得できますか?

できます。最も手軽なのはGoogle検索の検索窓に語を入力して候補を見る方法です。一括で網羅的に集めたい場合は、ラッコキーワードなどの無料のサジェスト取得ツールを使うと、掛け合わせまで含めて効率的に取得できます。

サジェストキーワードと関連キーワードの違いは何ですか?

サジェストキーワードは検索窓に入力したときに表示される検索候補で、入力語に続けて検索される具体的なクエリです。関連キーワードは検索結果ページの下部などに表示される、そのテーマと関連性の高いキーワード群を指します。サジェストのほうがユーザーの具体的な検索行動に近く、関連キーワードはテーマの広がりを確認するのに向いています。

サジェストキーワードはどう選べば上位を取りやすいですか?

実データ上、「〜とは」のような定番クエリは競合が厚く順位が伸びにくい一方、「〜書き方」「〜違い」といった具体的な複合サジェストや、語数の多い会話型クエリは上位を取りやすい傾向があります。集めたサジェストの中から、意図が具体的で競合の薄いものを選ぶのがポイントです。

キーワードプランナーとサジェストツールはどちらを使うべきですか?

両方を組み合わせて使います。サジェスト取得ツールでキーワード候補を広く集め、キーワードプランナーで各候補の検索ボリュームを確認して絞り込む、という流れが効率的です。候補の発見はサジェストツール、需要の確認はキーワードプランナー、と役割が分かれています。

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この記事を書いた人

岡 拓馬

岡 拓馬(おか たくま)

外資系SEOスペシャリスト / SEGO開発者

約10年の国際SEOコンサルティング経験

航空自衛隊で航空機整備員として勤務した後、2015年にフリーランスのWebライター・SEOコンサルタントとして独立。以来、アジア各国を拠点に海外ノマドワーカーとして活動。フィリピンの外資系企業でSEOスペシャリストとして従事した後、約10年の国際SEOコンサルティング経験をもとにSEO×AI検索の診断ツール「SEGO」を開発。著書に『AI時代のテクニカルSEOの教科書』(Kindle)、Udemy講座『AI時代のコンテンツSEOの教科書』がある。

執筆プロセス:本記事はAI(Claude Sonnet)による下書きを、岡拓馬が一次データ追加・実例追記・文意確認を行ったうえで公開しています。内容の最終責任は筆者(岡拓馬)が負います。